カーボン調シート貼り

カーボン調シートを車のサイドステップに施工致しました。(あくまで元の傷隠しと模様替えだそうです)。シート自体薄いので傷防止には不向きですが、半年経過しましたが以外にも殆ど傷が付かなく（偶然です）驚きです。

 

弊社でもインクジェット出力やウィンドウや車両マーキング等で塩ビシート系を使いますが、塩ビシートは厚さ0.12～0.17mm程度で非常に薄いので、自動車ボディーでの傷防止用途には不向きです。ちなみにレーシングカーなどのグラフィカルな車体は、飛び石やタイヤカスなど過酷な環境での使用なので、塩ビインクジェット出力+PPF（ペイントプロテクションフィルム）で保護してるそうです。

 

弊社ではフルカーラッピングは御受けしておりませんが、最近雑談で「カーラッピングはボディー傷防止になる？」と聞かれました。結論「ボディー傷防止にはなりません」。あくまで「模様替え・着せ替え」だと思います。塩ビシートは薄い素材ですので高速道路などで飛び石（下記赤丸のような）など食らった場合は貫通して塗装まで傷つきます。

又、看板同様におかれた環境（屋外駐車か屋内駐車）でも素材の耐久年数や劣化状況は大きく変わります。看板シート同様に資材も価格面だけではなく用途や使用状況に応じて多少高価でも信頼と実績のある資材や業者様選定が良いと思います。

 

昨今チェーン店系の印刷出力センター（市内にもあります）でも「カーラッピング出来ます」とうたってますが、決して必ずしもとは言えませんが多分無理です。車体を包み込むカーラッピングは職人さんによる豊富な知見と熟練の特殊な技術を要するので、施工店選びは利点・欠点の説明からラッピングシートについての説明（基本強粘着再剥離だと思います）や整備工場やディーラー様など自動車整備業様と連携しているなども大事だと思います(施工時に部品やエンブレムやモール等の脱着など）。弊社では施工できませんが、市内で知見も技術もあり看板製作兼ラッピングスタジオ併設されている信頼ある会社様のご紹介は可能です。

 

昨今は高級車やスーパーカーに多いですが、塗装を保護するPPF(ペイントプロテクションフィルム」などもあります。目的は車体表面保護・飛び石キズ防止・退色防止です。街路樹等からの擦り傷やいたずら傷からボディを守るとともに、紫外線カットでボディの退色も防ぐことが出来ます。例えるとスマホを購入したら画面に保護フィルムを貼るイメージでしょうか。

 

素材は無色透明のポリウレタン素材で厚さも150μとかなり分厚く柔軟性と丈夫さと兼ねそろえた素材です。基本クリア・マットなどがあるそうです。又太陽光などで傷（細かい傷など）を熱で自動修復する優れものです！。PPFも屋外駐車か屋内駐車で耐久年数や劣化状況は変わるそうです。又フロントガラス専用の高速道路などでの飛び石によるガラス割れを防ぐ特殊なフィルム(Pシールド等)もあるそうです。

 

PPFは資材も非常に高価(有名どころはXPEL社など)ですし、豊富な知見と特殊な技能が必要です。施工実績やディーラー様等自動車整備の専門業者と提携されているなどカーラッピング同様に施工業者様選びは重要だと思います。最近特に高級輸入車に多い「マット塗装」は洗車も難しい事に加え、傷付いたら通常の板金施工では対応できないですし塗装は恐ろしい金額になります。例えが悪いですが「キャッチャーが裸でミットもマスクも無しでピッチャーの球を受る」ような無防備な感じです。

 

PPFはボディ全面施工の場合価格も凄いので資産価値のある超高級車向けでしょうか。

 

フィルムの世界とても奥深いですね。